彼の『好き』は私、限定。


キャーキャー叫ぶ女たちに白い目をしながらも

早足で女の群れから抜けていくと、

タイミングをはかったかのように

俺の目の前に突進してくるなにかがいた。



―スッ


と、仕方なくソレをかわす。


すると

「うわあぁっ!!!!?」


と声がして

そのあと、俺の後ろにあった
壁になにかが衝突した。


―ドガーンッ


という音と共に
止まったソレ

…ソイツは俺を睨んだ。



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