彼の『好き』は私、限定。
「あれ?玲於?なんで赤面してんの?」
キョトンとしながら
俺にそう聞く雅也。
「え…いや、別に。」
どもりながらそう答えると
雅也は
「まあ、いいやー!!
それより唯花ちゃんだよね♪」
と言って
次に表情を固まらせた…
「まさか…
1年の時に会った
ちょっと変わった可愛い子、忘れた?
あっ、でも覚えてるか!!
玲於だしっ!」
そう言う雅也の顔は
自信で溢れていた。
…何を根拠にあそこまで自信が持てるんだ?
「んー、それは…
あのとき玲於が珍しくあの子に
声をかけたり、笑ったりしてたから。」
と言って再びニカニかと笑った。
「なるほど。
…って、ニヤニヤするなっ!」
そう言いながらも俺は
1年前にあった
唯花のことを思い出していた…