俺様常務の甘い策略
日常生活であまり甘えてくることはないが、ベッドの中では沙羅も可愛い女になる。

彼女に嵌まっていく自分が怖いくらいだ。もっと……もっと彼女が欲しい。まだまだ足りない。

自分がこんなに貪欲な人間とは思わなかった。

「沙羅が颯介の女じゃなかったら、口説くんだが」

ちょっと残念そうな顔でジョージが沙羅を見る。

五十五の伊達男は今も健在。大人の余裕があって、魅力的で。若い女性にも良くモテる。

彼は彼女の事を凄く気に入ったらしい。

まあ、ジェイクのような大男を投げ飛ばしたんだ。そのエピソードだけで、興味を凄く持つだろう。

ジョージにその話をすると、そのネタでジェイクを一生脅せるとニヤリと笑っていた。

「沙羅を口説いたらジョージでもただではおかないよ。それより、ジェイクは一緒に帰らないの?」

あのうざい存在のジェイクがいないのを不思議に思って尋ねると、ジョージは黒い笑みを浮かべた。

「こんな綺麗なお嬢さんに迷惑かけたんだ。普通にエコノミーで帰らせる。帰ったら女の子に悪さ出来ないよう馬車馬のように働かせるよ」
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