俺様常務の甘い策略
戦法を変えてくるなんて……颯介の奴……ムカつく。

この悪魔!

「……わかったわよ!やればいいんでしょう!や・れ・ば」

キッと颯介を睨み付けると、私は手元にあった資料を持ってソファーから立ち上がった。

「出来た原稿のファイル、メールで送っておいて。ちょっと応接室見てくる」

溜め息交じりの声でそう言うと、私は社長室を退出して応接室に向かった。

応接室に着くとちょうど打合せが終わったのか、会長が出てきた。

「あっ、沙羅くん、今終ったところだよ。車手配してくれる?これから病院に行くよ」

「わかりました」

私は軽く頷くと、応接室の内線を使って社用車の手配をし、テーブルの上のグラスを片付ける。
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