冴えない彼をプロデュース!!
自分一人だと思っていた部室から
声が聞こえ驚きのあまり咄嗟に振り返って
みると
そこには男の子が怯えながら不思議そうな顔で
こちらを見てた
え!?私気づかなかったの!?あの床ミシミシ
音鳴るよね!?え!?え!!??
ていうかいつ間に!?
とパクパクと声にならない声をだし
唖然としていたら
男の子が
「あの?大丈夫ですか?」
と蚊の羽音のような
細々とした声で訪ねてきた
あまりの驚きで彼を直視していた目を
バッと勢いよく逸らした
うそ、ま、まさか今の聞かれてた?!
いや、きっと声にはでてなかったよね
大丈夫だよね??
……。
…………。
突然の出来事に
皐の脳内処理が追いつかずパニックに
なっていると
もう一度彼が うつ向いている
皐を下からのぞき込む様に
「本当に大丈夫ですか?」
と声をかけた