妄想ラブレター
「そうだ! なぁ、秋月」
「んー?」
「おれと、文通しない?」
「…………っは?」
文通?
文通って言った? 言ったよね?
でも、それって……あの?
「ほら、文章書くと国語の勉強にもなるだろ?」
いやぁ、それはどうかな。
ってかそれ以前に。
「なにそれめんどくさい」
「なんだよノリ悪いなぁ」
そりゃそうでしょ。
「だいたい何で文通? この距離で手紙書く意味もわかんないし、そもそも手紙じゃなくたってLINEとかメールとかSNSとか別の手段があるじゃん」
ガタッと椅子を動かし、背もたれを抱きしめるみたいに座った瀬戸は、あたしを真っすぐ見据えて言う。