妄想ラブレター
「ごめん」
うるさい。
もういいから。
っていうかこのタイミングで謝んないでよ。
すっごいみじめじゃんか……。
「ごめん。泣かないでよ……」
頭上近くでアキの声が聞こえる。
すぐそばにアキの温もりを感じる。
でも今は、それさえも苦しい。
「なぁ、ツヤコ」
もうアキなんて知るもんか。
これで何もかも心置きなく元の関係に戻れるんだから。
「ツヤコ、おれ……」
お互いの事をよく知らなかったあの頃に。
近くて、一番遠い、クラスメイトに。
「ーーおれ、ずっとツヤコが好きだったんだ」