**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜


「そうだったんだね。でもさ、恋は1回じゃないし!次の恋に行くことは全然いいことだと思うよ」



私に何も言わず彼女とのキスを見せつけた

しぃを責めるわけでもなく、

彼女はそう言ってくれた。


普通なら、彼氏に振られて

都合よく他の人とすぐ付き合う私のことを

悪く思ってもいいはずなのに

それに、桜ちゃんはしぃが好きだった

私のこと、もっと責めてもいいのに

桜ちゃんは…優しい



「私もね、しぃと別れてすぐ他の人と付き合うなんておかしいって思ったんだけど…風斗はずっと待っててくれたから。」



私が他の人を好きでも

風斗はずっとずっと待っててくれた

それだけじゃなくて

私の背中を何度も押してくれた

風斗なら…私を笑顔にしてくれると思った



「風斗くんってちょっとチャラチャラしてるイメージあったけど案外一途なんだね!いいじゃん!かっこいいじゃん!」



桜ちゃんは私をフォローするわけでもなく

本心からきっとそう言ってくれた

それが何よりも嬉しかった

誰を責めるわけでもなく

私の背中を押してくれる人がもう一人いた


だからかな

心の中にあったおもりがなくなって

すっかり軽くなったみたい



「じゃあさ~!今度さ!ダブルデートしよ!」

「ダブルデートって、桜ちゃんの彼氏と?」


突然の提案に驚いたけど

やっぱりワクワクする

恋ってこんなに楽しいものだったっけ?


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