**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜

太陽ドロップ




そうして

今年最初の夏祭りは

色んな思いが重なって終わり

いつもどおりの日常がまた始まろうとしていた



「ひなた、おはよ」

「あ…おはよ!」



ロッカーをバタンと閉めると

肩に手がかかって

ぱっと振り返ると風斗がいて。


ちょっとだけ"うっ…"ってなったけど

"友達でいたい"

って言ったのは私のほうだから

私が気まずくさせたら風斗に申し訳ない



「時雨、さっき影内といたけどいいのか?」



挨拶の時よりも少し小声でそう言った

二人とも一緒にいるんだ…

夏祭り、上手くいったのかな

結ばれた…のかな



「二人がそうしてるならいいんじゃない?」



全然良くない

良くないしそんなの聞きたくないし

見たくもない

なのに口から出るのは嘘ばかり

嘘つきマシーンは本日も絶好調

太陽は強がりなんだ



「あーうっぜ!お前、今日の放課後!虹色公園しゅうごう!」


「は!?」


突然うざいと言われて

突然イライラした表情を見せつけられ

突然用事を押し付けられ



「ちょっと待ってよ!!」



それだけ言って走っていく風斗

いつにも増して強引すぎじゃない!?


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