めくるめく恋心
バスケ部が居なくなって、学食内が少しだけ静かになった。


「聖園のバスケ部って結構イケメン多いのな。 その中でも早瀬は別格って感じ。 彼女の元カレがあんなんとか俺だったら凹むわ。」


_またこの人は……何言ってくれちゃってんの!?

輝夫先輩にはやっぱり空気を読むっていう考えはないみたいだ。


「私が今付き合ってるのは千里だし、秋ちゃんにも可愛い彼女がいるんですから私たちはもうただの幼馴染です。 これ以上変な事言ったらその口縫い付けますからね。」


大袈裟に輝夫先輩を睨みつけると、何故か千里に笑われてしまった。

_私は大真面目なのに!!


「何で笑うの!?」

「ごめん、心でもそんな事言うんだなと思って。」

「輝夫先輩にはこれくらい言わないと利かないでしょ?」

「確かにね。 でも輝夫の事だから三歩も歩けば忘れちゃうと思うけどね。」

「鶏と一緒にすんじゃねーよ!!」

「このことわざ知ってたの? 輝夫凄いじゃん。」

「おーまーえー!! いい加減にしろー!!」

「あはははははっ!!」


面白くてつい大声を出して笑ってしまった。輝夫先輩って確かに空気は読めないけど、周りを巻き込んで明るい雰囲気を作る人だなと思う。

ご飯を食べ終え千里たちと別れて私は一人教室に向かった。

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