桜の花びらまう季節(短編)
桜の花びら舞い落ちる
桜の花びらまう季節

桜の花びらまう季節
僕は君にであった。
初めてあったのは病院でおじいちゃんの
お見舞いにきているときだった。
初めて見たとき君はすぐに壊れてしまう
人形のようだった。
春風に揺れる桜の木の枝のように
僕の心も揺れていった。

春も終わりが近づいたころ、
君はどこへ行ったのだろう。
あんなに美しかった君は今
夏の匂いを漂わせ、どこか遠くへ消えてゆく。

僕の恋は花びらと共に散ってゆく。
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