夢色約束
涙色

最初で最後のプレゼント

「うわ~おっきーい!」


「あんまりガキみたいにはしゃぐなよ?」


「こけないもん」


「そんなこと言ってねー」


「・・・?じゃあなんで?」

首を傾げた私に光はニヤリと笑って


「恥ずかしいからに決まってんだろ」

と言った。


「うるさいなー!光には優しさってものがないわけ!?」


「だーかーらー、お前はこけねえだろ?」


「なんで言いきれるのよー」

こけるかもじゃない・・・

こけたくないけど。


「は?俺が手ぇ繋いでんだ。こかすわけねえだろ」

そういって光は手を強く握った。


「なっ!」

顔に熱が集まる。

ズルッ!

何その不意打ち・・・!!


「ほら、さっさと行くぞ」

また光は手を引いて歩き出す。

私は俯いて顔の熱を覚ますのに必死だった。


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