隣のあなた。…運命の人と…
紗織は泣きじゃくって
親父に抱きついていた
ちょっ……
俺は止めにはいりたかったけど
幸せそうな紗織の顔を見ると
それはできなかった
「私……幸せ」
紗織の声が聞こえた
俺なりに我慢したつもり……
けど、親父であろうが
紗織と触れるのは許されない。
『いい加減離れたら?』
俺はそう言って病室へ入った
俺が来た事自体に紗織はビックリしていた
俺は愛美と親父にキツく言った
『公私混同するなっつーの。もう休憩だって終わってるんだぞ』
俺は紗織の横に座って言うが
紗織は怒らないでと言う……