隣のあなた。…運命の人と…
「会長は、これからこの部屋に住む……大切なお方のことを、何よりも気にかけておりました。三崎様のような方がお隣だと、心強いです」
「会長からの伝言を…いや、遺言って言ったらいいでしょうかね……」
「一度きりの人生、悔いないよう」
その言葉を残して
付き人だった男は帰っていった。
じいさんは
俺に何をしたかったんだ……
ただの気まぐれか?
それとも
隣に引っ越してくる
じいさんの大切な人の用心棒か?
なんなんだよ……ったく。