隣のあなた。…運命の人と…
親父に電話した数日後
愛美が店に来て
親父の機嫌がいいのは何でだと
俺に聞いてきた
『しらねぇよ、自分で聞けよ』
「聞いてもニヤニヤするだけで……」
あの親父がニヤニヤ?
『気色わりぃ……』
「ってか、敦司さんもニヤニヤしてる」
「なんかいい事あった?」
『はぁ?何言ってんの?』
ニヤニヤしてっか?
まぁ……今日は紗織と会える日だから
「なんなの!!紗織もニヤニヤしてたし……みんなしてニヤニヤしてっ!」
紗織もニヤニヤ……
そうか…そうか……
「敦司さん……マジきもい」
愛美の冷たい視線も
俺は全く気にならなかった