そのままの君でいて
「ジョーは、彼女は?」

「いたら、日本に来てないかも知れない・・・」

笑いながらいった。彼の、笑顔は本当に素敵だった。

子供みたいに、無邪気だった。

「愛恵さんは、好きな人はいる?」
「さっき言った!」

ジョーは、さっきのは、恋人だよといった。

「・・・居る」

「ほぅ!!グレイト!!きっと、愛恵さんならOKだね」
愛恵は、ビールのグラス越しに、ジョーを見る。

「なんで?」
「美人だよ」

「彼の好みじゃないかもしれない」
「はぁ~。確かめたの?」

「まだ」

ジョーは、目の前の自分のことだなんて、分かるはずも無く・・・。

「OK。ぼくも協力する」

「いいわよ。自分でするから」

「なんで?こうみえても結構ボクそういうの得意だよ」

得意の割には、鈍感みたいだ・・・・

と、まえは思った。

北の国からの着信音が鳴る。愛恵のプライベートの携帯の、康介からの着信音。

「何?ちょっと、何さっきはさき帰って~」

少し話すと

「康介だった。友達と飲んでるから、今日は適当に泊まるとこ探せだって…勝手な男だ…」

愛恵は、康介にジョーがここに居る事は黙っていた。

今、言って、何も無いのに、余計なかんぐりはされたくなかった。
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