( ̄ー ̄)
2 ・ 異世界ってやつ?
ガヤガヤ────

「......ここどこ?(泣)」
確か、猫が轢かれそうになってて、
助けたけど自分が轢かれそうになって、
もう無理だって思ってたら目を開けたらここにいて......


なんじゃこりゃ!!!
小説とかマンガとかによくある異世界に飛ばされたってやつじゃないか??

「と...とりあえず交番みたいな所ないかな?」
困ったことがあったら交番。これは全宇宙共通だと信じてるよ、私。

ここはどうやら商店街らしい。そこかしこで人(?)が買い物をしている。

交番を探しつつ商店街を見ていると、目の前を白髪の青年が通り過ぎた。

「あの人は...!」
あの時助けた猫だ!
清羅は何故かわからないが、そう確信していた。
彼に話を聞こうかと思い、付いて行こうと思った。

「待って!...きゃっ!」
追いかけようとしたが、彼の足が速いのと人の波にのまれたので、見失ってしまった。
「どこ行ったんだろう...こっちかな...?」
清羅は勘を頼りに道を縫う様に歩いていった。

「あれ...?ここどこ...(汗)」
やはり勘というものは当てにならないらしい。特に清羅に関しては「運」や「勘」というものが発動した試しがなかった。

清羅の目にはじわりと涙が浮かんだ。

「猫を助けようとしたって良いことだよね...?なんでこんな事になるの...?」

清羅は歩いてきた道を引き返そうとした。
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