離してなんてあげねえよ




私はそのまま家に帰った


医者が言うには、湊は意識がなく、もう運ばれた時には息を引き取っていたと言っていた



私は、最後に湊がくれた箱を見る




「………今は開けられないよ」



私は呟いて、それをそのまま引き出しにしまった


私にはあなたの大きな想いを受け取る勇気がない



弱いから






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