ラヴ・ラヴァーズ・キス
イタっ

これ、口の中、切れたってこと?

思わず唇を指先で撫でる。

ヌルっとした感覚。

ひやっ!!

血だ!

血が出てる!!!

「お姉さま!」

由愛が青ざめて駆け寄ってきた。

私は立ち上がり、由愛の腕をしっかりと掴んだ。

「ら、らいおーふ!らあら、いいあお!」

一言話すたびに口の中がガンガンと痛んだ。

グーで殴られたんだから、痛手は深いみたいだ。

ドキンドキン

激しく胸が鳴っている。

怖いー痛いー

王子さまー

何で私がこんなめにーー

由愛の片手が私の頭の上をポンポンと叩いた。

「…?」

「無茶して…私を庇うなんて、お姉さまはバカです。」

んー

そうかもね。。

否定してる母の再婚相手の子どもだし

イかれてる格好してるし

正直、友達にだってなりたくないタイプだし

。。

「私のことなんか無視して逃げれば良かったのに。」
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