Hazy moon night
ドキドキと高鳴る鼓動。

お互いを抱きしめ合う温もり。

触れ合う唇の柔らかさ。

初めて経験する不思議な感覚と感情。

自分が自分じゃなくなるような不安と、自分でも知らなかった自分自身に戸惑う。

メグミの言葉は砂糖菓子みたいに甘過ぎるはずなのに、胸焼けするほど甘過ぎるお菓子を食べた後のように嫌な気分にはならなくて、むしろその甘さがハヤテの頑なな心をほどくように優しくくすぐり、温かく心地よく包み込む。


それは、ハヤテにとって、初めての恋だった。





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