Hazy moon night
ハヤテがいつものように優しく唇を重ねると、メグミはハヤテの首の後ろに腕を回し、ついばむように唇を吸って舌を絡めた。

(え…?)

メグミの柔らかい唇と舌。

唇からもれる熱い吐息と湿った音。

せつなげにこぼれるメグミの小さな声が、ハヤテの欲情を煽る。

(なっ…なんだこれ…。)

いつもとは違う、今まで経験した事のない濃厚なメグミのキスに驚いたハヤテは、慌てて唇を離し、メグミの肩を掴んで遠ざけるようにして下を向いた。

(ヤバイ…。これ以上こんなキスされたら、理性がもたない…。)

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