Ri.Night Ⅱ
「と、とにかく!あたしは喧嘩出来るの!」
そう言えば、「へぇー、そう」と興味なしの煌。
何、その反応。ムカツク!!
「言っとくけど、あたし煌より強いんだから!」
「へー、そりゃ凄ぇなー。まぁ、確かにお前の馬鹿力だったら骨折どころじゃねぇわな」
「はぁ!?」
ホントムカツクんですけど!
ムサイ様の必殺技食らわせてやろうか!
「じゃあその馬鹿力、試してあげる」
「表に出やがれ!」と腕を振り上げて立ち上がれば、「喧嘩売った事後悔すんじゃねぇぞ」と同じく立ち上がる煌。
「煌!」
「凛音、やめろって!」
彼方と陽が止めに来たけどあたしと煌は聞く耳持たず。
今にも戦闘が始まりそうなあたし達を止めたのは……。
「放り出すぞ」
我等が総長、大魔王十夜様。
「──チッ」
「──チッ」
大魔王を怒らせたら後々面倒臭い事を知っているあたしと煌は仕方なく元居た場所へと引き返した。
「黒烏を殺るのは暴走の後だ」
落ち着いたところでさっきの話題を再開。
……の前に。
「ねぇねぇ!暴走って確か来週の日曜日だよね?」
「……あぁ」
「じゃあさ、その前の日にある夏祭り行かない!?ってか行こう!」
あたしの中では最早決定事項になっている夏祭り。
妃奈は行けなくなっちゃったけど皆とは行きたい!