シンデレラタイム





「ただいま〜。」


永遠とパンケーキを焼いては食べ、焼いては食べるのを繰り返していたら、姉貴が帰ってきた。



「「おかえり。」」

「ただいま…ってちょっと!!なにこれ。ここ空気やばくない!?」



え?そう?



「あーもう。換気扇回してないじゃない。一酸化炭素中毒になるって何回言えばいいのよ。」



帰ってきて早々にバタバタと働き出すのは、お姉ちゃんの千花(ちか)ちゃん。

今大学2年とか?忘れた。


肩ぐらいまでの茶色いウェーブの髪が気に入っているらしい。



ザ・長女って感じの性格で、柊大と違って口喧嘩なんてしないし、面倒見のいいできた姉ちゃんだ。



「あたしもパンケーキ食べる。」

「言うと思った〜。」

「てゆうかさ、面倒だから今日の夜ごはんお好み焼きにしようよ。ホットプレートそのまま使って。」

「言うと思ったから、タネ作って冷蔵庫ん中。」



いつのまに。


柊大もなんだかんだできた兄ちゃんだと思った。



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