シンデレラタイム
「じゃあ改めて紹介するね、この人、彼氏の岩内大悟(いわうち だいご)。」
「ども。」
……何か強そうな名前だなぁ。
ペコっと頭を軽く下げられて、つられてあたしもペコってした。
タレ目で温和そうなのに目つき鋭〜い。
「…浅水です。」
「知ってる。」
そうかい。
「ごめんね、光里。あたし間違えてドッキングさせちゃったみたいで…。」
「ああ、別に全然いいよ。」
「俺、邪魔だった?」
「あ、いえ、大丈夫です。」
「つまんなそうな映画見てんな。」
会話噛み合ってなくね?
大悟の分もお茶ね!とキッチンまでパタパタ瞳が動き、リビングに残されたあたしと岩内大悟という人物。
気まず〜い。