麗雪神話~青銀の王国~
「僕なりに真心を持って接しているつもりだけど?
そんなことより、お嬢さん、今君、知りたいことがあるでしょ」

「知りたい……こと」

ないわ、と言いたかったが、言えなかった。

セレイアは知りたいのだ。

なぜシルフェが、ディセルと知り合いだったのか。

そしてなぜ……親密そうに抱きついたのか。

セレイアが返す言葉に困っていると、レインスの方が再び口を開いた。

そして信じられないことを口走った。



「シルフェは、僕たちと同じく、天上界から地上に降りてきた神、風の神だよ。
そして、スノーティアスの婚約者だ。
さっき抱きついたのは、久しぶりに婚約者に会えて、感極まったってところじゃないかな」



(え…………)

レインスの語った内容を理解するのに、時間がかかった。

婚約者、という単語が頭にこだまする。
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