麗雪神話~青銀の王国~
ディセルは仲の良い二人の様子に拗ねて、一人宿の屋上に来ていた。
ごろんと寝ころび、眼前に無限に広がる青空を見上げる。
そよぐ風は心地よく、どこからか花の香りを運んでくる。
この広い空のどこかに、自分の故郷天上界はあるのだろうか…。
ディセルがそんなことを考えていると、階段を上がってくる人の気配がした。
誰が来たのか知らないが、身を起こす気にはなれなかった。
ここは宿泊客なら誰でも自由に使える場所だ。場所を譲る必要もない。
ディセルがそのまま寝転んでいると、不意に人の気配が近づき、彼の顔に影が差した。
「ディセル、こんなところにいたのね」
「…セレイア」
愛しい少女の登場に、ディセルはどきりとする。
ディセルの目に逆さまにうつるセレイアは優しく微笑んでいる。ふたつに束ねた長い髪がさらりと頬にあたった。
「…サラマスは?」
つい拗ねたような声が出てしまい、またかわいいとか言われてしまうぞと、自分を呪いたくなる。
セレイアは気にした様子がなかったから、それは救いだった。
「まだまだ食べるらしいわ。私はもうおなかいっぱい。
隣、いいかな?」
「うん」
いちいち確認をとる、こういうところが愛おしい。
ごろんと寝ころび、眼前に無限に広がる青空を見上げる。
そよぐ風は心地よく、どこからか花の香りを運んでくる。
この広い空のどこかに、自分の故郷天上界はあるのだろうか…。
ディセルがそんなことを考えていると、階段を上がってくる人の気配がした。
誰が来たのか知らないが、身を起こす気にはなれなかった。
ここは宿泊客なら誰でも自由に使える場所だ。場所を譲る必要もない。
ディセルがそのまま寝転んでいると、不意に人の気配が近づき、彼の顔に影が差した。
「ディセル、こんなところにいたのね」
「…セレイア」
愛しい少女の登場に、ディセルはどきりとする。
ディセルの目に逆さまにうつるセレイアは優しく微笑んでいる。ふたつに束ねた長い髪がさらりと頬にあたった。
「…サラマスは?」
つい拗ねたような声が出てしまい、またかわいいとか言われてしまうぞと、自分を呪いたくなる。
セレイアは気にした様子がなかったから、それは救いだった。
「まだまだ食べるらしいわ。私はもうおなかいっぱい。
隣、いいかな?」
「うん」
いちいち確認をとる、こういうところが愛おしい。