麗雪神話~青銀の王国~
「う~~~~ん、味がしねぇ」
「そういう人は飲まないでください」
セレイアもサラマスもまったく気にした様子がないのに、ディセルはさらに驚いた。
「ああ! ちょっと、全部飲んじゃったの!? 私の分が! もう、ばかサラマス!」
「へっ、悪いか」
セレイアは本気ではないにしろサラマスに殴りかかるアクションをして、サラマスがそれから逃げ回る。二人とも目が笑っている。
この道中ずっと思っていたことだが…
―仲、いいな…。
それはまったく互いを異性として意識していないからこその仲の良さだったのだが、そんなことには思い当たれないほど、ディセルはやきもきしていた。
何を隠そうこのディセル、セレイアに片思い中なのだ。
神でありながら人に恋をする…そんなことがありえるのかと自分でも思うが、実際ありえたのだから仕方がない。
セレイアにはヴァルクスという永遠の想い人がいるうえ、サラマスとも仲が良いときては、ディセルが焦りを感じるのは仕方のないことだった。
「そういう人は飲まないでください」
セレイアもサラマスもまったく気にした様子がないのに、ディセルはさらに驚いた。
「ああ! ちょっと、全部飲んじゃったの!? 私の分が! もう、ばかサラマス!」
「へっ、悪いか」
セレイアは本気ではないにしろサラマスに殴りかかるアクションをして、サラマスがそれから逃げ回る。二人とも目が笑っている。
この道中ずっと思っていたことだが…
―仲、いいな…。
それはまったく互いを異性として意識していないからこその仲の良さだったのだが、そんなことには思い当たれないほど、ディセルはやきもきしていた。
何を隠そうこのディセル、セレイアに片思い中なのだ。
神でありながら人に恋をする…そんなことがありえるのかと自分でも思うが、実際ありえたのだから仕方がない。
セレイアにはヴァルクスという永遠の想い人がいるうえ、サラマスとも仲が良いときては、ディセルが焦りを感じるのは仕方のないことだった。