さぁ、オレと恋をしてみようか
そうお母さんは言ってくれたけど、やっぱり芽衣子のためにも、お父さんには認めてもらいたい。


「いえ…。やっぱり、お2人に認めてもらわないと…。なので、また来ます」
「何度来たって同じだ」
「それでも来ます」


まっすぐお父さんを見て言うと、なにも言われなかった。


何度だって来る。認めてもらうまで、何度だって…。


「だから、芽衣子。キスは、もうちょっとだけお預けな?」
「……っ!?」


顔を覗き込み言うと、耳まで真っ赤にさせて、両手は顔を隠すのに必死になっていた。


だけど、少し落ち着いたのだろう。


顔を上げ、お父さんのほうを見ると一言。


「……お父さんなんか、大っ嫌いっ!!」
「なっ……」


あー、なんでこんなこと言っちゃうかなぁ…。


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