暁天の星
「他に何か質問あれば、全然聞いてね?今じゃなくてもいいし。疑問あればいつでも。」
ねえ、アキラ。
君が僕のことをどう思っているかなんて、僕は知らないけど。
僕は、独りになりたかった。
ずっと。ずっと。
自分の弱さを払拭できなくて、現実から目を背け、誰のためでもなく、自分の為だけに生きてきた。
そうすることで自分を保ってきた。守ってきた。
だから、僕を見つけると声をかけてきて、他愛もない話をするアキラを疎ましく思ってたんだよ。
必ず僕を家の近くに送ってから、どこかに去っていくアキラを毛嫌いしていた。
それはアキラにも伝わっているはずのことで。
なのにどうして、君は僕をこの家に誘ったの?
「…聞きたいこと、ある。」
「ん?なに?」
『ナツキは優しい子だね』いつか僕に君はそう言ったけど。
優しくなんてないんだ。
臆病で、弱くて。
自分を閉じ込めて。
逃げたいんだ。自由になりたいんだ。
これ以上構わないで。
出てけ!って怒鳴って追い出して。
僕のこと放っておいて。
独りでいたくて。
自分だけの世界でいたいから。
そうすれば、僕はもう何も感じないよね?
痛みも傷も。悲しみも苦しみも。
「どうした?言ってみ?」
「……ここにいるみんなはワケありなの?」
アキラ、一瞬固くなったね。