暁天の星
「おい。」
急に包丁を突きつけられる。
「前向いてろ。」
ムカつくのに、低い声でそう言われて静かに従うしかなかった。
「…なんだよ、その目は。」
一瞬目が合ったけど、睨んでるつもりなんてない。全部に言いがかりつけたいだけだろ、もう。
「さっきから天井見つめちゃってさ。なに?母親が気になんのかな?親思いの優しい息子だなあ!」
ゲラゲラ笑った男は楽しそうに言葉を繋いだ。
「教えてやるよ!俺らはなぁ、オメェの親父に金で雇われてお前ら親子に手出してんだ。
何かお前、朝帰りしたんだってな?優一さん、そりゃもうすっげえ怒ってたぜ〜。
母親の方は毎日毎日股開かせられて嘸かし大変だろうけど、体力あるみたいだし?
ピルも飲ませてあるから孕むこともねえし、俺らはエンドレスで鳴かせられるってわけ!
人妻なんて最高じゃん。
ま、小学生のお前にはまだちょっと早いかな。」
そう言って、男は吸ってたタバコを僕の背中に押し当てて火を消した。
背中に激痛が走る。
「お前は〜…………、早く死ねよ。」
目の前にしゃがみ込んだ男は、言葉とともに口から吐く白い煙を僕の顔にかけた。