みんなの冷蔵庫(仮)1
冷蔵庫の使い方
左端にシグマ、真ん中に私、その右に京極が横並びに座る。

なんとも奇妙な感じなんだけど、向かい合うソファーがないから仕方ない。

ソファーは大きいから肩や腕が触れ合う程じゃないけど、それでもかなり距離は近い。

京極はまだ白衣を着たままだ。

もうどうでもよくなってきて、何も言わない事にした。
何か言うと、三倍返しで疲労がやってくる。


「佐田から話を聞いた時、どう思った?」


京極はソファーの背に体を沈ませ、珍しく真剣な顔で私を見た。


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