みんなの冷蔵庫(仮)1
呆気に取られる私の前で、静かに後部座席の窓が開いた。


「くららちゃーん」


中から間延びした声がして、顔を出してるのは、確かに小学生の時のシグマの面影を残した、高校生くらいの男の子だった。


「ね? じゃ、乗って」


ね?じゃない!

全然、ね、じゃないし!



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