みんなの冷蔵庫(仮)1
「いんです。すみません、勉強不足でした」


佐田さんは顔の前で手を横に振り、私に微笑んで見せ、京極の方に向き直って頭を下げた。


「俺お腹空いてるから何でも食べれるよ」


シグマはご飯の上に卵焼きや鰆を乗っけ、がつがつと口の中にかき込んでいる。
育ち盛りの男子高校生の成せる技なのか。

私はそんなシグマを横目に見ながら、茄子のお漬物をひとつ口に運んだ。
これは佐田さんが作った訳ではないみたいで、とても美味しかった。


「ところでお手伝いさん達どうしちゃったの?」


シグマが山盛りご飯を平らげ、りんごジュースを飲みながら言う。
< 288 / 491 >

この作品をシェア

pagetop