みんなの冷蔵庫(仮)1
ずっとそうしていて、鳴咽が収まってきたら、シグマは優しくギュッと握る手に力を込めた。
「ねぇくららちゃん。キョンキョンなりの優しさじゃないかな」
「優しさ?」
意味が分からず、すぐ横にあるシグマの顔を見た。
「くららちゃんが失恋した事に傷付かなくていいように、そんな風に言ったんじゃないかな」
危ないところを助けて貰った、そのドキドキを恋と勘違いした
一日やそこらで本当の恋なんかするもんか
京極の声が頭の中をこだました。
そして何より「お前が怖い思いしたのは誰のせいだと思ってる」と言った時の苦しそうな声。
本気で心配してくれていたのが分かる。
「キョンキョンはいい人だよ」
散々自分でも受け入れようとしていた言葉を、シグマに改めて言われ、やっぱりそうなんだな、と思う。
「変態だけどね」
「だね」
私の返事にシグマも賛同し、二人で顔を見合わせて笑った。
後でちゃんと京極に謝ろう。
「ねぇくららちゃん。キョンキョンなりの優しさじゃないかな」
「優しさ?」
意味が分からず、すぐ横にあるシグマの顔を見た。
「くららちゃんが失恋した事に傷付かなくていいように、そんな風に言ったんじゃないかな」
危ないところを助けて貰った、そのドキドキを恋と勘違いした
一日やそこらで本当の恋なんかするもんか
京極の声が頭の中をこだました。
そして何より「お前が怖い思いしたのは誰のせいだと思ってる」と言った時の苦しそうな声。
本気で心配してくれていたのが分かる。
「キョンキョンはいい人だよ」
散々自分でも受け入れようとしていた言葉を、シグマに改めて言われ、やっぱりそうなんだな、と思う。
「変態だけどね」
「だね」
私の返事にシグマも賛同し、二人で顔を見合わせて笑った。
後でちゃんと京極に謝ろう。