みんなの冷蔵庫(仮)1
「野崎さん、寝ないで『トキちゃん』の帰り待ってたんだって」


シグマが思い出したように話し出した。

だからこんな早い時間から寝ちゃったんだ。
泣いたらまた眠くなるしな、なんて思いながら聞いていると、シグマがふふっと思い出し笑いをした。


「キスしたらすぐ寝ちゃった」


え?

今、何て言ったっけ?

と、頭の中で数秒考えてから……


「キス?!」


叫んだ。
聞き間違いじゃないんなら、普通びっくりするところだよね?!

私の驚きに動じず、シグマはにこにこ笑顔で。


「うん。なんかおでこにしてっていうから」

「したの?」

「うん」


しっ信じられない!

信じられない!!


「どうしてっ?!」


目玉が飛び出しちゃうんじゃないかってくらい見開き、まるで責めるみたいに強く言ってしまう。


「え……してって言われて。断る理由とかないし」


私の迫力に怯えたように、シグマが呟く。


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