みんなの冷蔵庫(仮)1
「入って」

「失礼します」


濃いグレーの細身のスーツを着た、30歳位のかなり長身の男の人が、茶色の封筒を両手で持って入ってきた。


「くらら、まずこれを見てくれ」


京極は男の人から封筒を受け取り、私に差し出した。


封筒を受け取ってみたけど。

佐田さんて人が大事そうに両手で持ってきたから、こちらもそれなりの物を受け取るつもりで手を出していたのから、そのあまりの軽さが手首に違和感をもたらす。

何も入ってないんじゃないの?て思いと、未だぬぐえない全てに対しての不信感で、封筒を軽く縦に振ってみる。

カサカサとかすかに軽い音がした。

紙?

不思議そうな顔を京極に向けると、

「まあ、いいから開けてみて」

といった顔で小さく頷く。

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