みんなの冷蔵庫(仮)1
「そしてシグマに見せてもらった。あの光を」
京極はまたカップに口を付け、私の隣ではぐはぐとリンゴをほお張るシグマをちらりと見た。
何かを思い出したように、目を細める。
「でもそれだけだった。光が出ただけ。この意味、分かるな?」
私の心を見透かそうとするみたいに、ちょっと前屈みに距離を縮めて見つめてくる。
私は唾を飲んだ。
この人は全てを知っている。
もしかしたら私よりも知っているかもしれない。
今更何かを隠そうとするのもとても無意味な気がしてきて、静かに頷いた。
京極はまたカップに口を付け、私の隣ではぐはぐとリンゴをほお張るシグマをちらりと見た。
何かを思い出したように、目を細める。
「でもそれだけだった。光が出ただけ。この意味、分かるな?」
私の心を見透かそうとするみたいに、ちょっと前屈みに距離を縮めて見つめてくる。
私は唾を飲んだ。
この人は全てを知っている。
もしかしたら私よりも知っているかもしれない。
今更何かを隠そうとするのもとても無意味な気がしてきて、静かに頷いた。