カフェには黒豹と王子様がいます
「そうだね、あと一週間くらいかなと思うんだ」

「ほら、まだ一週間あるのよ?」

「はい。ごめんなさい。ちょっと寂しくなっちゃって」

 竹本さんが私の頭をなでる。それが余計涙を誘った。

「わかった、わかった。そんなに言うなら、ここ終わっても毎日来てあげる!」

「え!?!」

 大きな声を出したのは先輩たち二人だった。

「毎日は……勘弁してくださいよ……」

 小野田先輩のとほほな声に吹き出してしまった。

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