カフェには黒豹と王子様がいます
「お前、西口に何したんだ!」

 徳永先輩が火が付いたように怒って、豊川くんを殴りつける。

「違うんです!徳永先輩、やめて!」

 徳永先輩の殴る手が止まらない。

「徳永さん、殴る相手、間違ってますよ」

「何言ってるんだ!」

「殴るなら小野田さん殴れって言ってるんですよ!」

 豊川くんが徳永先輩を殴る。

「やめて!」

 殴り合う徳永先輩の背中が私にぶつかる。

 私は後ろに吹っ飛ばされた。

 そのまま気を失った。
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