カフェには黒豹と王子様がいます
 ほんとこいつ、顔に出過ぎなんだよ。

「あのさ、すぐ顔に出るって言ったろ?いろいろ想像するのやめてくれないかな?」

「え?!な、何も考えてませんよ!」

「うそつけ。じゃあ、余計なこと考えられなくしとく」

 僕は西口にキスをした。

 ちょっと恥ずかしくなって茶化した。

 どうしたんだろう僕。

 キスぐらいですごく動揺している。

 真っ赤になって焦っている西口がかわいくて仕方ない。

 西口のそばにずっといたい。

 でも、もうすぐ就職活動やらなんやらで、バイトにも行けなくなる。

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