カフェには黒豹と王子様がいます
負けてられない。

自分の出来ることを生かした接客をやりたい。


 自分の出来ること、何だろう。

 自分の部屋で悩んでいると、妹の今日子が入ってきた。

「恭一!今度ケーキの美味しい店で、バイトするんだって?」

「あ、ああ」

「今度行ってもいい?」

「だめだ」

「え~どうして?」

「女性客にケンカ売りそうだからな」

「そんなことしないよ~」

「とにかくダーメ!」

「ケチー」

「そうだ、今日子」

「なによ」

「俺のいいとこってどこ?」

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