カフェには黒豹と王子様がいます
「お前、使えるな」

「ウフフ」

 なんだか私が二人を守っているみたい。

 そうか、私と竹本さんが仲良くなることで、先輩たちを守ってあげられるんだ。

 なんかいいな、それって。


 それからも何度か竹本さんが先輩たちにちょっかい出すのを食い止めた。

 最近では、二人ともすぐ私の後ろに逃げてくる。

 笑える。


 とは言っても、先輩たちが着替えてるとわかると、必ず覗きに入っているみたいだけど、さすがの私もそこまでは面倒見きれない。

「まあ、お前のおかげで、最近壁ドンはなくなったよ」

「そうだね。助かった」

「役に立ちました?」
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