炭酸キャンディ
トイレで落ち着かせ
教室に戻ると麗も来ていた
「ねーれん」
「どうしたの?」
不安そうな顔で前の席に座って
こちらにくるっと向き直すと
あたしをじっと見つめた
「なんか、あった?」
「え?」
「いや、恋すぐ顔に出るからわかる。なんかあったでしょ」
「別に...なんにも?」
「白状しなさい」
「いや...ただ」
あたしは美咲さんの存在と朝見た光景を話した
「えっ待って、美咲さんって駿くんと幼馴染だったの!?」
「うん...麗、美咲さんのこと知ってたんだ?」
「いや当たり前よ、ミスコン2年連続グランプリだし超有名人」
「えっそうだったんだぁ」
すごい...と、改めて思った
「でも駿くんのこと信じるべきだよ」
「うん、わかってる」
「あれだけ恋にベタ惚れしてんだもん、心配することない」
「...麗、ありがとう」
やっぱり持つべきものは親友だな
麗に話せば安心する
次はもっと早く話しなさいよ!とあたしの髪の毛をくしゃっとすると
麗は自分の席に戻って行った