ワンコorオオカミですか!?
また一種即発な睨みあいを始めてしまって、――これじゃどうして此処に来たのか分からなくなる。
「違うんです。もうちょっと私も頑張るから、美国部長も態度を和らげてくれませんか、って思って会いに来たんです。その、こんな険悪な関係止めてくれませんか」
私の言葉に、本棚へ移動していた美国部長が動きを止める。
「紺野さんが居なくなったら、本当にこのチームは崩壊しちゃうと思うし、私も部長を嫌いなままは――疲れちゃいます。仲良くできるなら仲良くしたいです」
「……サンドリヨンを奪っておいてか?」
「生き物ですから奪った訳じゃないです。そこまで言うなら、サンタがどっちに行くか、会わせてみても良いですけど」
そう言うと、ふんっと鼻を鳴らし美国部長がファイルを取り出してきた。
「まあ、俺もそう思ってた。仕事もプライベートもごっちゃにしてしまう俺は、不器用だと紺野に罵られたがその通りだ」
「美国部長」
切れ長の瞳が、すうっと細められる。
私の全身をじっと見ているんだと気づく。
その、冷たい瞳で見つめられると気持ちが落ち着かない。
「あの」