どこかにトモダチ転がってませんか?
泣き出した私に、キツネさんが「チッ!」と舌を鳴らしました。

「よしよし…泣かなくてもいいぞ…」

タコさんは頭を撫でてくれます。

「棟梁、こんな奴、なだめる必要ありませんて!」

キツネさんは、タコさんにも怒ってます。

「まぁ、そう言うなって。お前がそんな怖い顔してたら、この子はどうしてあそこで寝ていたのか、話すこともできん」

なぁ…?と私に問いかけます。

(うん…!)


コクコク…と頷きました。
キツネさんがまたしても「チッ!」と舌を鳴らします。

タコさんはニコニコした表情のまま、私の視界にキツネさんが入らないように座り直してから聞きました。

「…どうして、あそこで寝てたのか教えてくれるかな?」

優しい言い方は、スクールカウンセラーの吉田先生に似ていました。
だから、安心して話してもいいんだ…と思いました。


「…私…今、高校を休学中なんです…」

理由はまだ話せませんが…と言いました。

「お父さんもお母さんも、私が旅に出てることは知ってます」

一応、書き置きはしてきました。
騒がれて、警察沙汰になったら困るから。

「…旅…?…今、旅行中かい?」

持っている荷物を見ながら聞かれました。

「…はい。2泊3日の旅行中です」

日程は思いついたので、テキトーに言いました。
タコさんの後ろにいるキツネさんは、「ウッソだろ…」と呟いてます。

タコさんはその言葉を聞かないようなフリをして、もう一つ質問しました。
< 13 / 85 >

この作品をシェア

pagetop