お隣さんは意地悪センセイ!



「武田!笑ってる場合じゃないよ!櫻木先生の大ピンチなんだからっ!」



「何が大ピンチよ?元々、結芽だって言ってたじゃん。遊び人だって。遊び人に腹黒と来たか〜こりゃイケメンが廃るわな」



ふむふむ、と武田は頷く。



「違うの武田!あたし告白現場聞いてたからわかるの!櫻木先生が酷いこと言った理由はその子の為を思って強く言ってしまっただけで…櫻木先生は悪い人じゃないの!」



告白現場盗み聞きしてたのかよ…みたいな引きつった顔をした武田はふぅーっとため息をついた。



「やっぱり、先生に惚れてんじゃん?」



「ち、違うよ!あたしは本当のこと知ってるから先生の身の潔白を…!」



本当のこと知ってて言わないとか後味悪いもん。

それに、このまま辞める、なんてことになったらきっと櫻木先生の思惑通りになってしまう気がした。


教師なんかなりたくてなったわけじゃない…

そう言ってた。

だから、もし問題を起こして辞めようなんて考えているなら止めるしかないでしょ!




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