お隣さんは意地悪センセイ!




「それがそれが……『まあ、ナイショでなら付き合ってやるよ』との返事をもらうことが出来ま…!」



「ハイハイ。スルーされたのね」



武田はあたしの言葉を遮り、やれやれと溜息をついた。


何だよ、このヤロー!

ムカつくヤローだぜ!




「でさ、結芽は何て告白したの?」



「……へ?……と、とりあえず、好きですって」



ついポロっと言ってしまうと、武田は目を見開かせた後、吹き出すように笑った。




「ハハッ、とりあえずだってぇ?バカじゃないのあんたっ!とりあえず?とりあえずって何よ!とりあえずビールで!とはワケが違うのよ?」



とりあえず、とりあえずってうるさいよっ!



「あ、あたしだってこんなはずじゃなかったんだもんっ!」



もっと、可愛らしく


『先生…好きです。好きでいさせてくれませんか?』



みたいな、切ない感じにもっていこうとしてたのにっ!!!


あたしとしたことがああああああ!!


とりあえず、好きです…だぁ?



あああああああ!!
やっちまったなぁああ〜!!



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