彼の優しさ

夕飯を食べてから三人+二頭でまったりしていると

「で、子猫の名前は?」とお母さんが三人分の紅茶をテーブルに置いて聞いてきた。

「うん。…『アズサ』ってどうかな?この子を拾ってくれた先生の考えなんだけど。」

「『アズサ』…呼びやすくて良いじゃないか。俺は賛成だな。」新聞を読みながら聞いてたお父さんが賛成と言うとお母さんも

「そうね。」言葉は冷ややかだけど、何時の間にお母さんの膝の上を陣取ってるルチルを撫でて、ルチルは撫でられてご満悦。

「じゃあ、『アズサ』で決定だね。…改めて宜しくね?アズサ。」子猫ちゃん改めてアズサに話し掛けて見るけどアズサは周りをキョロキョロ。…まぁ、初日だからね。気長に見なきゃね。

「藍、部活は入るのか?」新聞から目線を上げて聞いてたお父さん。

「うん。製菓部に入るつもり。部費の関係で週2の活動で、活動日は火木。後は中間、期末試験の前後1週間は活動無し。」製菓部の顧問の先生に聞いた事を思い出しながら話すと頷いて新聞に目線を戻した。


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