君が冷たい理由。【完】



私の代わりに凜が答えると太陽君もわかってくれたみたいだった。



「大丈夫?」

「ありがと凜。やっぱだめだね…」


小刻みに手が震えていることに気付く。

「無理しないで。頼っていいんだから。そのために私も陸もあんたの傍にいる」


手をぎゅっと握ってそう言ってくれる。


「ありがとう」


私も凜の手をぎゅっと握り返した。


「教室入るよ」


凜が教室に入り私を後に続いた。


「はーいじゃあくじ引いて席に座ってなー」


教室に入ると担任であろう先生がくじの箱を私たちに突きつける。



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