君が冷たい理由。【完】









「ずっと、見てたんだけどなー…」



「うん、知ってる」








わかってるよ、あんたがずっと楓を見てたこと。

ずっと、想っていたことも。









「傍にいたのは俺の方が長かった。俺は絶対傷付けないのに」



「…陸、」







あー…と言いながら顔を隠している陸。







「本当、私もばか。」







小さいころから陸は楓を想ってた。








そんな陸を、ずっと近くで見てきた。








だから――――…


< 207 / 217 >

この作品をシェア

pagetop